スノーピークの「手ぶらキャンプ」を企画した人を心から尊敬する

お立ち寄りいただきありがとうございます。でめさん(@deme19800124)です。
先日、こんな記事を書きました。
スノーピークの丸の内店。こちらで見かけた広告があったんです。「手ぶらCAMP」
「”道具を持っていない方”でも手軽にキャンプ体験!」
なんていうかるーい感じののPOPがありました。
ただ、右下をよくご覧ください・・・。
 
_人人人人人人人人人人_
> ¥45,000(税抜き) <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
 
半端ねぇ。。。半端ねぇよスノーピークさんよぉ。。。
 
と、その場では強く思いましたが、この中身をよくよく見ると、この企画考えた人すごい!!!って思ったので、その内容をつづります。

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スノーピークの「手ぶらキャンプ」の内容とは?

ざっくりいうと、「キャンプ場でアシスタントもついて、道具もつけて、まとめて45,000円(税込み)でお試しキャンプしませんか!?」企画。
です。
もうちょっと、細かく見ていきましょう。

スノーピーク直営キャンプ場と提携キャンプ場から場所を選ぶ

まず、場所を選ぶ必要があります。スノーピークさんの直営のキャンプ場と、提携キャンプ場から選ぶことになります。
スノーピーク直営は全国で5か所あります。

新潟県Headquarters Campfield
〒955-0147 新潟県三条市中野原456
TEL:0256-41-2222(9:00~19:00)

北海道十勝ポロシリ Campfield
〒080-2337 北海道帯広市拓成町第2基線2-7
TEL:0155-60-2000(10:00~17:00※水曜定休)

大阪府箕面 Campfield
〒563-0252 大阪府箕面市下止々呂美962
TEL:072-732-2588(10:00~19:00※火曜定休)

高知県おち仁淀川 Campfield
〒781-1326 高知県高岡郡越知町片岡4
TEL:0889-27-2622(9:00~18:00※水曜定休)

大分県奥日田 Campfield
〒877-0212 大分県日田市前津江町大野64-1
TEL:0973-53-2358(10:00~19:00※水曜定休)

関東から行くとしたら新潟でしょうか。でめさんの住む東京西部からですと300km、片道4時間はかかる計算です。ちょっと、おいそれとはいけないけど、いつかは行ってみたいと思いますね。”あの”スノーピークが運営するキャンプ場ですからさぞかし!と思いますので。
いきなり、お試しで行くのに新潟はなかなか厳しいという首都圏にお住まいの方もご安心な感じで9か所の提携キャンプ場もありました。コチラはは群馬・千葉・山梨・静岡車と東京から、車で2-3時間もあればつくような立地ですね。

群馬県赤城山オートキャンプ場
〒371-0247 群馬県前橋市三夜沢町425-1
TEL:027-283-8368(9:00~17:00※不定休)

千葉県昭和の森フォレストビレッジ
〒267-0062 千葉県千葉市緑区小食土町955
TEL:043-294-1850(9:00〜17:30)

千葉県ザファーム 農園のなかのキャンプ場
〒287-0103 千葉県香取市西田部1309-209
TEL:0478-79-0666(9:00~17:00)

山梨県レイクロッジヤマナカ
〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野479
TEL:070-1067-1747(9:00〜17:30)

山梨県SUMIKA CAMP FIELD
〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖210
TEL:0555-87-2880(9:00〜17:30)

静岡県ふもとっぱら
〒418-0109 静岡県富士宮市麓156
TEL:0544-52-2112(8:30~17:00)

静岡県大野路ファミリーキャンプ場
〒410-1231 静岡県裾野市須山2934-2
「手ぶらキャンプ」専用 ご予約・問い合わせ先
一般社団法人 南富士山シティ TEL:055-939-5800(平日10:00~18:00)
Email: camp.minamifujisan@gmail.com

三重県志摩オートキャンプ場
〒517-0704 三重県志摩市志摩町越賀2279
TEL:0599-85-6500(10:00~18:00※不定休)

大分県ボイボイキャンプ場
〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住4050-11
TEL:090-7927-2570(9:00~17:00※不定休)

食材や着替えをもってあとはレンタルを使う!

「手ぶらキャンプ」ですから当たり前にレンタル品でやることになるわけです。
で、そのレンタルの内容がやばい・・・。

・オールインワンテント ランドロック 159,000
ランドロックインナーマット 26,800
ペグハンマーProS 3,900
・シュラフ BD-103/セパレートシェルフ お布団ワイド*4 79,200
・テーブル&チェア ワンアクションテーブルロング竹 31,800
チェアワイドRD *4 31,200
・キッチンセット(IGTでシステム構成) IGTフレーム830脚セット 13,500
プレートバーナー 17,800
リッドトレーハーフユニット 1,800
ウッドテーブルW竹 5,500
パンクッカー 34,800
マナイタセットL 5,300
・キッチンツール(レードル、ターナー、菜箸) シリコンキッチンツール 3,700
・ランタンセット(LEDタイプ×3 NEW) ほおづき*3 29,400
パイルドライバー 5,300
・トラメジーノ(ホットサンドクッカー) ホットサンドクッカー 7,800
・食器セット・スプーン・フォーク・割りばし・洗剤セット いろいろセット(金額想像) 5,000
・焚火台&BBQグリル(黒炭・マキ含む・軍手 NEW) 焚火台Lスターターセット 24,800
焚火台グリルブリッジL 5,400
焼アミProL 5,600
火ばさみ 1,900
黒炭2kg/着火剤(金額想像) 500
・ソフトクーラー38L ソフトクーラー38L 14,800
合計 514,800

フルセットこれを購入するとなると50万円オーバーのレンタル品です。
通常のキャンプ用品レンタル屋さんなどを除くと、テント・テントマット・寝袋、ランタンだけ、合計10万円もしないような品揃えでも、2万円くらいはかかるわけです。
それが、これだけ充実したアイテムのレンタルをして、設営のお手伝いさんや、キャンプサイト料金も含めて45,000円。普通に考えたら恐ろしい安さですが、そこはメーカー直のサービス。原価などは、レンタルショップの1/3程度でモノがそろう強みを生かして超充実の装備のレンタル品を提供しているという印象です。

スノーピークの「手ぶらキャンプ」の企画した人を尊敬している理由

もう、マーケティングとして3つすごいなと思うわけです。
ターゲティングと潜在顧客の発掘と自社への囲い込みこの三つをしっかりと考えて企画しているのだろうと感じるわけです。

「手ぶらキャンプ」のターゲティング

キャンプを始めてみたい、5人家族以下の核家族!
これに尽きるのではないでしょうか。(まちがってたらお恥ずかしいですけど。)

  • 何をしていいかもわからない上に、いきなりの設営は確実にハードルが高い!
  • 続けるかどうかもわからない!からいろいろ買うのはちょっときつい!

この二つの心理的ギャップを埋める施策なわけです。
「設営はプロのスタッフが手伝ってくれるから、気が楽だわ。」
「一回目だからレンタルで試したいから全部そろえてほしいわ。」
で、初めてキャンプをする人の「面倒」全部まとめて解決するソリューション。
それが「手ぶらキャンプ」の企画なんですよね。
でめさんはお友達家族とキャンプを始めたのでいまだに同行したい。もちろん、お話しできることもうれしいのですが、やはり、家族だけより、子供たちが楽しそうだからです。
一方、家族だけでも子供たちは楽しそうなんですよ、キャンプって。
キャンプは非日常を味わうもの。
この、「手ぶらキャンプ」というお試しで子供が楽しんでくれたら、それだけで一組のキャンパー家族が出来上がるというわけです。

「手ぶらキャンプ」による潜在顧客の発掘

これは、45,000円という価格設定に表れていると思います。
45,000円て正直普通に考えたら、おいそれと出せる金額ではないことは容易に想像つきますよね。
だって、45,000円あったら4人家族で普通にホテル泊まれますから。別にキャンプじゃなくてバンガローだって余裕なわけです。
その45,000円という”高額な”価格設定のハードルを越えて、申し込んでくるくらい、「そこそこ、裕福でキャンプを始めたい、新規の見込み客」を引き込める企画がこの「手ぶらキャンプ」だと思います。
それでいて、販売価格は前述の通り、50万円を超えてくる装備。
これだけそろえてキャンプは面白くない!となると、そもそも、スノーピークのお客様として考えうる、お金を落とすキャンプを好きな顧客!にははまりません。
顧客にならないのであれば対応する必要はありませんから。その選別もできる「手ぶらキャンプ」の企画だと思うわけです。

自社への囲い込み

そして、何より、すごいい企画だ!と思うのは、とにかく普通に考えたらありえないくらい贅沢なアイテムを使う機会を作ることができること。
キャンプを続けよう!と思って、とりあえず、アメニティドームなどを買ったりした際に、「あの初めてのキャンプの道具よかったよね。。。」となりますよね!?絶対なる!そこを見据えたが故の超充実したアイテムのレンタルセットにしているのだと思います。
キッチンセットの充実度や、ホットサンドクッカーをつけるところ。インナーマットをしっかりいいものをそろえるところなど、キャンプギアの選定の大きなハードルになるであろうママさんをしっかり味方につけるレンタルセットの品揃えなわけです。こんなところまで一個一個考えて作ったであろうレンタルセット、確実に囲い込みにつながるだろうなと思います。

スノーピークの「手ぶらキャンプ」を企画した人を心から尊敬するまとめ

この企画、長期的にファンを増やす活動の一つだと思います。
社内で担当の方は企画会議などで企画書を説明したはずです。
絶対、「社内的にこれは売れるのか!?」なんて話があったでしょう。
そして、「目標数字に行かなかったらどうするのか!?」なんて話もあるでしょう。
250人程度のスノーピークさんはもしかしたらそんなつまらない指摘が出ないような会社ではないかもしれません。
でも、一部上場企業。どこかしらかのセクションでこんな話は出てると思うんですよね、、、。そんな批判に対して、担当者の熱い思いがきっとあったと思います。
「いやいや、そんな話ではないです。もちろん、数字は追いかけますが、当社の今後のファンを一人でも増やすことで大きな売り上げにつながる、そんな施策なのでまずはやってみることが重要だと思いませんか!?」
なんて感じで。
ほぼ妄想の域かもしれませんが、やはりスノーピークさんのやり方は尊敬できるなと改めて感じたというお話でした。
*よろしければこちらもお立ち寄りください*
https://ana-mileage-shoes.net/monomax
 

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