お立ち寄りいただきありがとうございます。でめさん(@deme19800124)です。
コロナ禍というものが思った以上長引く中、ANAがなかなかデカイ構想をぶち上げました。
「ANAのマイルで生活できる世界」だそうです。
具体的な発表はこちら。
どうなっていくのか気になるなと思いつつ、感想をつづりたいと思います。
「ANAのマイルで生活できる世界」が目指す世界
ANAあきんどのホームページで発表されている導入では以下の3点を主張しています。
・ANAグループ事業におけるビジネス・モデルの変革により、非航空収入を拡大していきます。
・早ければ2022年度にご提供を開始する「ANAスーパーアプリ」を起点に、お客様の手のひらでスマホを使いながら、街中やデジタル市場で「マイルで生活ができる世界」を創り上げます。
・ANAあきんどは、「地域でともに暮らすANAグループコンシェルジュ」を国内33支店・約120名配置し、ANAグループのさまざまなアセットを活用したトータルソリューションをご提案し、地域の課題解決をお手伝いします。
一点目は、ビジネスモデルの変革により、非航空収入を広げていくとのことです。
これは、コロナ禍が長引くことも踏まえて航空需要が壊滅している現状を鑑みるにわからんでもないという感じでしょうか。ANAはあくまでも航空会社、新規事業を既存ビジネス基盤と一緒にどのようにひろげることができるか、が勝負ですよね。どうなることか楽しみになところです。
二点目はANAスーパーアプリで頑張るという戦略。スマホアプリで頑張るって話ですね。
ANA Payというスーパーがっかり決済システムをどこまで延長できるのか?というところが気になります。マイルの良いところは1マイルの価値が2円、5円と使えることが魅力なわけです。これが1マイル1円で使いやすくなるようなアプリとかが出てきてもがっかりしかしないので、そうはならないことを祈りたいところですね。
3点目はANAあきんどで33支店に120名を追加したコンサルサービスをやるみたいです。地域創生ビジネスとでもいえばいいでしょうか。一点目はビジネスモデルの変えていくという意気込み、二点目、三点目が具体的な施策ですが、さて、どうなることやら
二点目、三点目をもうちょっと深堀してみていきたいと思います。
ANAスーパーアプリに期待ができるのか?
ANAスーパーアプリが何をやるのか?ということですが、「ANA経済圏を作ろう」ということのようですね。
デジタル面においては航空券や旅行に止まらない、不動産、金融、保険など、幅広い商材を取り扱う「デジタル市場(しじょう)」をANA Xが形成し、スマホ上の「ANAスーパーアプリ」で利用できる決済機能を進化させます。マイルを「貯める・使う」の対象商品やサービスを、お客様それぞれに合った生活シーンで飛躍的に拡大し、お客様の利便性を更に高めます。
だそうですが、行けます?
すでに、楽天経済圏・Tポイント圏・pontaポイント圏・dポイント圏などすでにぐちゃぐちゃなところに「ANAマイル経済圏」を作ろうとしていることでしょうか。
ぼくは、とても期待したいと思います。
ANAマイルは現状だと、本当に手続きが面倒なようで、ANAカードマイルプラスの加盟店は絶望的な少なさなわけです。例えばレストランで加盟しているのは以下の6店舗のみですしね。
これとは別にANAグルメマイルもあったりします。何度かグルメマイルでマイルをお願いしたこともありますが、めちゃくちゃ手続き面倒そうで、ANAマイレージ番号を手書きでメモしてたり、なにそれ?って言われたりするようなこともあるようなサービスです。
そんな感じで、実店舗でさらにマイルを貯めようとした場合は、すでにあるポイントサービスと比べると圧倒的に弱いのがANAマイルだったわけですね。
加盟が恐ろしく少ないANAカードマイルプラスとオペレーションも全然店員さんに浸透していないANAグルメマイルなどなどが、ANAスーパーアプリに本格的に集約され、飛躍的に拡大するのであれば、ANA派としてはとても面白いと思います。
ただ、心配なのは「ANAスーパーアプリ」とかいうアプリありきになっている点。
ANAマイルというすでにベースにできるインフラがあるので、ANAマイル番号とバーコードでどうにでもなりそうなのに、そこにANAスーパーアプリとかいう相当なぶち上げ方をして作るスマホアプリが必要なのか?という点は心配なところですね。
なんというか、「現状すごい弱いところを強くする」というわけではなく、「新しいことをやる」ということで、「やってる感」優先な結局加盟店増えず、たいして使えないサービスにならないことをいらなければいけないなと思った次第です。
すでにANA Payというやらかしをしているので、不安しかないと思いつつ、「ANAマイル経済圏」を楽しみにしたいと思います。
ANAグループコンシェルジュに期待ができる気がしない
もともと、ANAトラベラーズを運営していた会社が掲げているANAあきんどの発表内は「ANAあきんどは、「地域でともに暮らすANAグループコンシェルジュ」を国内33支店・約120名配置」ということです。
地域の課題に対応するととのこと。33支店地域といわれているのであれば、大都市圏以外の各県に平均4人配置するということでしょうか。生涯学習だの、福祉・解雇だの、人口減少対策だの完全に地方自治体がどうするべきか?ということを解決する必要があることをANAあきんどが支援するという絵になっていますが、何一つ、 いわゆる観光振興以外においては全く、イメージがわきません。
一支店4人しかいないことからも、そこまで人的資源があるわけでもなく、当然、ビジネスにするのであれば営業的な視点でやらざるを得ないことも踏まえると、本部が考えたアイディアを各地方自治体にばらまく要員とみました。
4月1日に「ANA あきんど設立記念キャンペーン」が発表されたわけですが、もう絶望的でしかありませんでしたし。この絶望感は別記事にしたいと思いますが、「ANAのマイルで生活できる世界」と一緒にニュースリリースしている「ANAグループコンシェルジュ」ANA経済圏とはほとんど関係ないようにしか見えない、というのが率直な感想です。
「ANAのマイルで生活できる世界」とか言ってるけどANA大丈夫?なまとめ
とうことで、「ANAのマイルで生活できる世界」といっていますが、「ANAマイル経済圏」がANAスーパーアプリとやらがで構築されるのであれば、ANA派陸マイラーとしては大歓迎。
一方、他の施策を見る限り「これ、ただの大企業病じゃないの?」という心配がめちゃめちゃあるリリースでした。
すでにお金は全くないであろうANA、それに対して適当なコンサルにごまかされているんじゃないの?と思う、ANA心配でしかありません。
最後に一番心配だった一文を掲載してANAを心配したいと思います。旅行事業は、新たにデジタル領域がメインであるANA Xへ事業を移管し、「TaaS(Travel as a Service)」という世界へ進化します。
お前 「as a Service」やん。。。
こんな心配が杞憂になるくらいにANAのマイルで生活できる世界が本当に来てもって楽しくトラベルライフが送れるようになればと思うよ!というお話でした。
コメント